日本にゴム風船が入ってきたのは鎖国時代を終えて外国から多くの文化が入ってきた明治維新の頃だといわれています。それまでは紙風船などが一般的だった日本でも、すぐに子どもたちの心を掴み、広がりを見せました。お祭りに出店する屋台でもゴム風船は人気でした。ヘリウムガスを注入し紐をつけた風船の販売や、水ヨーヨー釣りは定番の屋台になっています。サイズや形も種類が豊富で、大きい風船は子どもたちの憧れでもありました。昔のゴム風船は天然ゴムをガソリンで柔らかくして形成していました。そのため現在の風船のように鮮やかな発色や弾力性は劣っていました。天然ゴムラテックスが使われるようになったのは昭和に入ってからです。